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12月, 2019の投稿を表示しています

三十余年ぶりのプラモデル

子どもの頃のあこがれ、大人になった今 子どもの頃、コロコロコミックや、ボンボンを読んで育ったので、プラモデルとラジコンは憧れの趣味でした。 「憧れ」というのは、お金がかかるから、です。大人になってみれば、なんということのない金額ですが、小学生には水性塗料一個、筆一本でも、むやみと買えるものではありませんでした。 いま大人になって、プラモデルを作りたい、ラジコンをやりたいと思って調べてみると、プラモにもラジコンにも技術革新が起きており、子ども時代に見たそれとは別物になっているようです。 この記事では、数十年ぶりに手を付けてみたプラモデル趣味について、私が見聞きした、体験したいろいろを書いてみます。 バンダイすごい なんといってもバンダイがすごいことになっています。僕が子どもの頃、バンダイは「いろプラ」という、塗装不要のプラモデルを発売して、塗料をたくさんは買えないキッズに夢を見せてくれたものでした。 いまは、さらに技術が進み、塗装なしの素組みで、ガンダムやザクやグフがかっこよく作れます。部品同士のかみ合わせがとてもよいので、接着剤も不要。パテで穴埋め?そんな技術はまったく必要ありません。多関節で、ポーズも自由自在・・・プラモデルを溶剤無しで作れるので、バンダイは本当にすごいと思います。 私も、子どもが小さいうちは、溶剤を自宅室内で使うのははばかられたので、ガンプラを2,3作って、楽しみました。 ただ、私はガンダムシリーズはゼータの途中で見なくなったので、それ以後の作品はいまひとつピンとこないのです。そんなわけで、(ガンプラはまあ、いいかなあ、これくらいで)となりました。 模型の世界首都・静岡。静岡ホビーショー 最寄り駅にポスターが貼られていたのを見て、私は知りました。静岡ホビーショーというイベントがあることを! 静岡ホビーショー https://www.hobby-shizuoka.com/ 毎年5月半ば、ゴールデンウィークの翌週に、静岡市のツインメッセで、ホビーに関する一大イベントが開かれています。メーカー各社の新製品が目白押し。プラモデル(キャラクターモデル、ミリタリーモデル)、ラジコン(電動カー、エンジンカー、飛行機、ドローン)、鉄道模型、エアガン、模型工具まで。いやーす

文庫で読む・海外の古典作品の新訳

あの時、読み切れなかった自分に代わって、今、読む 青少年の時代に、読もうと思って読み切れなかった、古典・名作は無いでしょうか? 背伸びして手に取ったものの、まだ若い身には分からないことが多く、十分に読みこなせなかった。また格調高い訳文にやっつけられて、読み切れなかった。そんな本です。 近年、各出版社が文庫で(会社によっては文庫のシリーズとして)古典の新訳を出しています。 大人になって経験を積んだからこそ、読めるようになった部分が必ずあります。 光文社古典新訳文庫 光文社古典新訳文庫 は、新訳の文庫のシリーズの中でも代表といえるでしょう。大作から短編集まで、哲学から小説、はてはSF小説まで。イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、今見たら、方丈記の現代語訳までありました。実に幅広く取り上げています。 このシリーズを順に読んでいくと、教養が身に付くんじゃないでしょうか。いや、そんな「教養が身に付く」みたいな考え方はしなくてもいいですね。読書の愉しみに事欠かない生活が送れるのではないでしょうか。 私はスピノザの『神学・政治論』(上・下)を読みましたが、とても読みやすかったです。翻訳の良し悪しを判断する語学力は私にはありませんが、日本語として読みやすく書かれていると思います。また、字形、ページのレイアウトなどのデザインも、現代的に工夫されていると感じました。 残念なのは、普通の書店ではこのシリーズのコーナーがさほど広くないところです。岩波文庫と同等か、それ以上のスペースをとってもいいんじゃないかなあ、と思いますが、これはブランド力の差かもしれません。今後、もっと認知されて、人気が出て欲しいところです。 新潮文庫 新潮文庫は夏休みになると青少年向けに文庫の販売促進をかけますよね。そこで毎度古典を取り上げるので、きっとポリシーがあるのだと思います。 その新潮文庫さんが、2019年の夏に『ロビンソン・クルーソー』の新訳を出していて、へえ、と思って見直しましたが、地道に新訳を出してるんですね。O・ヘンリーの傑作選とか。とても読みやすい。短編ごとに文体も工夫してあって、翻訳者の方の丁寧な仕事を感じます。 新訳のレーベルを作っている光文社と違い、大々的にマーケティング、宣伝をしているわけではないようですが、こういう取り組みは読者としてはとてもありが

放送大学のテキスト(印刷教材)を買って勉強してみよう

放送大学のテキスト(印刷教材) 放送大学の授業は、テレビ、ラジオ、インターネットで受講できます。 テレビ、ラジオはBS放送、ケーブルテレビ、インターネットラジオなど を使って、またスマホやタブレットにアプリをインストールして受講します。アプリから受講する場合は入学して学籍番号・パスワードを入手する必要がありますが、テレビ、ラジオはこの限りではありません。自由に視聴できます。 そして、これらの授業で使う印刷教材(普通の書籍のかたちをしている、いわゆるテキスト)は、入学して科目登録をすると、各学期が始まる前に郵送されてきます。 なお、オンラインのみの授業もあり、これについては印刷教材がありません。 印刷教材を買って、自習・予習する 印刷教材は、一般の書店の中に取り扱っているところがあり、普通の本と同じように購入することができます。 つまり、放送大学に入学しないでも、テキストを購入した上で、テレビ・ラジオで授業を受けることができるのです。 もちろん、この勉強方法では、大学の単位は取れません。学期の中間にある通信指導も受けられませんし、学期末の試験も受けられません。 しかし、大学教授の授業を非常に安価に受けられる機会なので、たとえ単位にならなくとも、やる価値はあります。 また、次の学期に正式に登録する予定の科目を、先取りして勉強に着手することで、勉強のスケジュールを柔軟にすることができます。のちに正式に科目登録する際には、印刷教材は不要である旨を知らせることができます。不要とした科目については、印刷教材は送られてきませんので、重複を避けることができます。 取り扱い書店 さて、その印刷教材の取扱書店ですが、残念ながらあまり数は多くありません。 放送大学教育振興会 が運営しているサイトには、 地域ごとに取り扱い書店が検索できる ページがあり、ここから検索できます。 この振興会のサイトでも注文・購入ができます。 郵便・電話・FAXでの注文ができる あたり、PCに不慣れな方にもやさしいと思います。 このほか、 e-hon というサイトを使うと、ネットで注文して、最寄りの書店に届けてもらい、そのお店で購入する、ということができます。私は、最寄りの書店がポイントカードを運営しているので、そのポイント目当てでe-h

ケトルベルをはじめたい人に、はじめてみた初心者からひとこと

※私もまだまったくの初心者です  まだまったくの初心者でしかない私がケトルベルを紹介する記事を書こうというのですから、おこがましいことこの上ないですが、初心者だからこそ言えることもありそうなので書いてみます。 ケトルベルは軽い重量から。それでもちゃんと身体に効きます 私は最初にシックスパッドの4kgを買いました。家電量販店で扱っていて、実際に触って、持ってみて、重さや質感を確認できたからです。デザインがおしゃれで、本体が樹脂でおおわれていて床や家具に傷をつけにくそうだ、というのも、家族に説明する上で大事なポイントでした。 Kindle Unlimitedに入っていた書籍を読んでみると「男性で運動経験があるなら、12㎏を買え」と書かれていたので、(4㎏はちょっとダサいかな)とちょっと思ったりもしたのですが、ケトルベルを持っていてトレーニングに使っている知人から「まず軽いものから始めるのは全然あり。軽くても身体に効かせる使い方があるから大丈夫」と言われたのも大きかったですね。 とりあえずやってみているトレーニング種目 YouTubeの ケトルベル チャネルは、種目の紹介が豊富でとても参考になりました。いろんな使い方があるものですね。 なんといっても、やっぱりスイング スクワット、ロシアンツイスト、ミリタリープレスなど、面白いです。 他にもノウハウ動画は豊富です  ケトルベルトレーナーの藤田ヨシフミ氏がモデルと解説をしている動画。 藤田氏の個人チャネル の動画は、細かなコツや、テクニックを教えてくれます。身体の感じ方について、より専門的な言葉を使っているので、ケトルベルにはまっていこうと思ったら必見なのではないでしょうか。 ただ、藤田氏のは初心者が扱うにはかなり重いケトルベル を使っているようで、初心者が軽めの重量のケトルベルを使うと、なんだか違うものに見える・感じるように思います。 初心者にとっては、 女性がモデル、解説をしている動画 の方が、体の動き、ケトルベルから受ける反作用などを想像しやすいようにも思います。 軽い重量で始めてよかったこと 正直に言いまして、4キロで始めてよかったです。4キロの重量の金属の塊を扱おうとすると、やはり体に慣れが必要だと思います。どう握るか。手に汗をかくと、どう感じるか。スクワット

マンガ日本の古典『浮世床』

浮世床というタイトルから、浮世絵を連想して、あるいは色っぽい話もあるかな…と思いきや、浮世は浮世でも「死後の世に対して、この世の中。現実生活。人生。」( コトバンク 大辞泉 )の方の意味で、町の床屋を舞台に、ひっきりなしに訪れる客が、どうでもいい話をしながら、入れ替わり立ち替わり。そうして床屋の一日は過ぎていく…。物語らしい筋立てがあるものではない、駄洒落、小話、ほら話の会話がずらずらと。これはそういう本です。 そんな本を漫画にするというのは大変な苦労だったようで、作者の古谷三敏( Amazon著者ページへのリンク )氏の後書きによれば、原作を読んですぐ編集部に「題材を変えさせてくれ」と交渉したのだとか。そこを変えさせなかった編集部は偉かった(結果、古谷氏は本当に苦労した様子ですけど)。 デフォルメが効いた、ちょっとブサイクだけど愛嬌があって親近感の湧く登場人物たちが、表情豊かに、あんな話こんな話を語っていきます。 古典落語の、八さん熊さんご隠居さんのやりとりを絵にしたらこんな感じじゃないか、そんな風に感じます。落語は、落語家さんの芸が見る側の想像力を刺激して、架空の人物に存在感を与えると思うのですが、この漫画は古谷氏の画面構成力、吹き出しの配置のセンスが、存在感やリズム感を生んでいるように見受けます。特に、本も終わりに近いところで登場する「金鳴屋のお袋さん」のシーンの画面といったら!すごい技だなあと思いました。 このシリーズは、 『三河物語』(安彦良和氏) をはじめ、漫画化しにくい本も作家の腕力で漫画化させるという無茶をしていますが、おかげで「日本の漫画家が開発・獲得した漫画の文法・漫画の技術」をはっきりと目にする機会を得られたのかもしれません。