スキップしてメイン コンテンツに移動

放送大学のテキスト(印刷教材)を買って勉強してみよう

放送大学のテキスト(印刷教材)

放送大学の授業は、テレビ、ラジオ、インターネットで受講できます。テレビ、ラジオはBS放送、ケーブルテレビ、インターネットラジオなどを使って、またスマホやタブレットにアプリをインストールして受講します。アプリから受講する場合は入学して学籍番号・パスワードを入手する必要がありますが、テレビ、ラジオはこの限りではありません。自由に視聴できます。
そして、これらの授業で使う印刷教材(普通の書籍のかたちをしている、いわゆるテキスト)は、入学して科目登録をすると、各学期が始まる前に郵送されてきます。
なお、オンラインのみの授業もあり、これについては印刷教材がありません。

印刷教材を買って、自習・予習する

印刷教材は、一般の書店の中に取り扱っているところがあり、普通の本と同じように購入することができます。
つまり、放送大学に入学しないでも、テキストを購入した上で、テレビ・ラジオで授業を受けることができるのです。
もちろん、この勉強方法では、大学の単位は取れません。学期の中間にある通信指導も受けられませんし、学期末の試験も受けられません。
しかし、大学教授の授業を非常に安価に受けられる機会なので、たとえ単位にならなくとも、やる価値はあります。
また、次の学期に正式に登録する予定の科目を、先取りして勉強に着手することで、勉強のスケジュールを柔軟にすることができます。のちに正式に科目登録する際には、印刷教材は不要である旨を知らせることができます。不要とした科目については、印刷教材は送られてきませんので、重複を避けることができます。

取り扱い書店

さて、その印刷教材の取扱書店ですが、残念ながらあまり数は多くありません。
放送大学教育振興会が運営しているサイトには、地域ごとに取り扱い書店が検索できるページがあり、ここから検索できます。
この振興会のサイトでも注文・購入ができます。郵便・電話・FAXでの注文ができるあたり、PCに不慣れな方にもやさしいと思います。
このほか、e-honというサイトを使うと、ネットで注文して、最寄りの書店に届けてもらい、そのお店で購入する、ということができます。私は、最寄りの書店がポイントカードを運営しているので、そのポイント目当てでe-honを使うことがあります。

というわけで、いずれの方法であれ、放送大学の印刷教材(※もちろん、放送大学大学院の印刷教材も含みます)を、大学入学前・科目選択前に入手して、放送授業を視聴しながら勉強できます。大学への入学を迷っている方は、まずこの方法を試してみるのもよいのではないでしょうか。

※補足:不正なサイトがあるようです

この記事を書くにあたり、「放送大学 印刷教材」というキーワードで検索してみたら、こんなニュースリリースがありました。
 
放送大学印刷教材の無許可ダウンロードサイトについて
https://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/2019/0614.html 
 
不正な手段で入手しては、胸を張って「勉強した」と言いにくいのではないでしょうか。放送大学は個人にとって安価に高度な勉強をする機会をくれる大変すばらしい機関です。社会の公器です。正当な対価を支払って利用したいものですね。

コメント

このブログの人気の投稿

映像制作の基礎を学ぶなら、放送大学『映像コンテンツの制作技術』

映像制作を学びたい スマートフォンやアクションカメラで撮影した動画を、うまく編集して、より面白い動画に作りこみたい、と思ったとき、意外に学びにくいことに気付きました。 書店では、特定の製品やソフトウェアのガイド書籍はすぐに見つかります。「YouTuberになろう」という本も増えました。が、より広く「映像制作」というテーマになると、途端に数が少なくなり、ハイアマチュアやセミプロを目指す人、プロの人の情報収集向けの雑誌や書籍がちらほら、という感じになって見えます。 中間(初心者が入門して、中級者になるまでのガイド)が少ない。 『映像コンテンツの制作技術』 そんなときに見つけて、受講してみたのが放送大学の『映像コンテンツの制作技術』という授業です。全15回で、カメラやマイクのようなハードウェア、映像編集・音声編集のためのソフトウェアはもちろん、企画や脚本、絵コンテまで、幅広く取り扱っています。 幅が広い分、底が浅いのでは…と思いきや、紹介されている機材は本格的で、現代の機器・ソフトウェアでどんなことが出来るのか、ざっと把握することができます。  逆に、特定の機材やソフトの使用方法は簡単に触れるだけなので(たとえば、編集の回にはFinalcut ProやDaVinci Resolveの画面がちらっと出てきます)、別にガイド等を手に入れる必要があります。 「プロは何をしているのか」「今の時代、どんなことができるのか」を知る 「今の時代の(プロ向けの)機材で、どんなことが出来るのか」「プロはどういう工夫をして、狙った映像を作っているのか」を知っていると、手元の機器で何をどうしたらいいのか、考えるヒントが得られると思います。 放送授業の視聴方法 私は放送大学の学生なので、放送授業のオンライン配信で視聴していますが、放送大学・大学院のテレビ(BS232ch)で、火曜日 16:30~17:15に放送されています(2022年10月現在)。 なお、テキストも市販されていて、 取扱書店 で購入できるほか、 Amazon などでも買えます。 ただ、やはり映像コンテンツの授業なので、テレビ放送を見るほうをお勧めしたいですね。

まだ僕には難しかった『映像制作モダンベーシック教本』

   「ベーシック」という言葉がタイトルに含まれていたので買ったけれど、ちょっと僕には難しかった。 数十ページ読んだところで、数か月放置… その間に、放送大学の授業『映像コンテンツの制作技術』 を半分ほど視聴しました。 さきほど再び本書を手に取って、ざっと眺めてみました。今度は少し分かるようになっていました。  家庭用のカメラや、スマホで撮影できて、編集もスマホやタブレットで出来る現在、さぞかし映像制作も簡単になったことだろう…と思いきや、そんなことは無い、ということがよく分かりました。 技術が進んで、撮影できる映像の質が上がった。照明や音声など、周辺の様々な器材も普及している。編集に使える技術や製品が増えたので、編集能力が制作するコンテンツの質を左右する。もちろん、シナリオやカット割りなども重要… これはこだわり始めると、キリが無いですねえ。「ベーシック」の水準が高いのが理解できました。 本書は、本格的に映像制作で生きていきたいという人のベーシックなんだと思います。私みたいなカジュアルにやりたい人がいきなり読み通すのはちょっとハードル高かった。時々見返して、知識を追加するのに役立てようと思います。

「情報Ⅰ」の教科書でデジタル回路に興味を持った高校生の、次の1冊にいいんじゃないか

  先生役のキャラクターと、生徒役のキャラクターがやりとりしながら進むマンガです。 先生役の説明のセリフ・文章が分かりやすく、図解の量・質も適切だと思います。一通りの説明が終わった後の、生徒役の要約も適切で、とても読みやすいです。 (先生役の説明がヘタだったり、マンガなのに図解が少なかったり、生徒役の物分かりが良すぎたりすると つらい…) 高校の情報Ⅰの教科書では「論理回路」という見出しで取り上げられているディジタル回路。本書の前半部分を読んでいくと、さらに理解が進むと思います。また、後半の順序回路の部分は高校の教科書にはありませんが、電子回路で記憶・状態を扱えるということを学ぶと、より深い理解に進むのではないかと思います。 分かりやすくて、高校レベルから積み上げられる内容で、とてもいい本だと思いました。 一点、注意が必要かもしれないのが、出版年が少し古いということです。解説の中で、ディジタル回路の設計の近年の事情に触れられている箇所がありますが、今はまた違っているかもしれませんね。