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3月, 2020の投稿を表示しています

在宅勤務のあいまに、健康について考えるなら

在宅勤務すると、あんがい働き過ぎてしまう 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務を余儀なくされている方がいるようです(私自身はここ数年在宅勤務ができる環境にいます)。今後はまだ見通せませんが、今回の経験をきっかけとして、在宅勤務・リモート勤務が増える可能性は高いと思われます。 在宅勤務を始めてみると、(会社側の心配とは逆に)座りっぱなし、PCに向かって仕事をしっぱなしになる場合があります。特に、在宅勤務に初めて取り組む方は、「きちんと仕事を進めなければ」「成果を出さなければ」「何をしていたか報告できなかったら、評価が下がったり、減給・解雇されてしまったりするのでは」など心配になって、仕事をし過ぎてしまうようです。 ただ、経験者の語るところによれば、徐々に生活習慣と仕事習慣ができあがっていき、めりはりをつけて仕事をし、成果もきちんとあげられるようになっていけるようです。 無理なく、確認しながら、少しずつ健康になろう  PCに向かって長時間仕事をしていると、どうしても姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛、頭痛などの症状が出ます。また外出が減って運動不足になるので、肥満や筋力低下などが起きてきます。 そうした悩みを少しずつ、無理なく、体調を確認しながら、徐々に改善していこう、という方法を紹介しているのが、『ヘルシープログラマ』という本です。プログラマに向けて書かれているかのようなタイトルですが、在宅勤務者のすべてに役立つ内容です。 目の疲れ・腰痛・手首の痛みなど、痛みの状態を確認しながら、どうすれば改善できるか教えてくれます。また、散歩や日光にあたることの効能など、心身の全体的な健康についてのアドバイスも得られます。筋力トレーニングも無理のない範囲で始める方法が紹介されています。 ざっと眺めて、始められるところから始めることができます。大がかりな道具や大金、時間は不要なものばかりなので、この本は多くの人にお勧めです。

免疫について勉強してみた

2020年1月頃から、中国武漢で発生した新型コロナウイルスの脅威が取りざたされるようになり、2月にはダイヤモンド・プリンセス号の事態が起き、3月には公立小中学校の休校が行われ、またトイレットペーパーの買い占めが起きるなどしています。 感染症そのものの恐ろしさのほか、不安、パニックが蔓延することの怖さを感じざるを得ません。  そんな中なので、自然科学の範囲では感染症がどのように研究されているか知りたいと思い、書店で本を探してみました。 『新しい免疫入門』  講談社ブルーバックスの一冊、『新しい免疫入門』を読んでみました。 免疫については、高校生の時分に授業で学び、またその後 『免疫の意味論』(多田富雄著) を読んだっきりでした。正直全然覚えていなかった…(この記事を書きはじめたところで、「自己と非自己の区別をどうやってるんだろう?」というのが『意味論』の中心的な問いの一つだったことを思い出しました)。  そんなわけで、読んで分かるか不安でしたが、著者はとても丁寧に書いてくださっています。 前半から中盤にかけて、丁寧に免疫(自然免疫と獲得免疫)について、現在の科学で分かっていることを書いています。21世紀になってから、多くの決定的な発見があったとか。章ごとに、節ごとに、前で述べた分の要約を載せてくれていますし、繰り返し全体像のどこに位置付けられるか確認したりもしてくれています。 正直なところ、全部理解したとは言い難いですが、なんとなく見通しが出来た気がします。 まだまだ分からないことだらけ この二十年で大きな発見がいくつもあったそうですが、終盤に語られる「免疫記憶」や「自然炎症」などは、まだ分からないことだらけで、現代生命科学のフロンティアなんだそうです。 免疫についての研究が進むと、がんや自己免疫疾患の治療に大きな効果が期待できるということで、今後の研究の進展が楽しみだと思いました。 「免疫力」は上がらないけれど  この本を読んだからといって、新型コロナウイルスの予防法が分かるわけでも、免疫力が上がるわけでもありません。ですが、変な情報にまどわされにくくなるという意味で、勉強は大事だなと思います。 店頭には関連する書籍(かぜの科学、自然炎症、etc.)が多数あったので、この機会にあれこれ勉強するつもりです。