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6月, 2020の投稿を表示しています

高校生レベルから再スタート

以前から、「高校まではしっかり勉強した方がいいんじゃないか」「長い人生、環境の変化に対応しながら生きていくには、高校レベルの知識は大切なんじゃないか」と考えていました。 たとえば、「気象予報士になりたい」と思ったとき、高校レベルの数学・物理・地学の知識がしっかりあるのと、そうでないのとでは、スタート地点が明らかに違います。中小企業診断士もそう。政治経済の知識、数学の知識があるとだいぶ違います。 どんな職業に就くにしても(どんな資格を目指すにしても)、高校レベルの知識の基盤の上に、大学レベルの知識、そして各専門分野の知識や技能を積み上げていかなければなりません。 つまり、「職業生活を充実させ、様々な環境の変化に対応しながら、生きていくため」という観点で、高校までの勉強の内容はとても大事だと思うのです。 そして、自分が中年になって強く思うのは、「大学を出て数十年、もう1回、高校レベルからやり直した方がいい」ということ。 ただ、意気込みは良いものの、なかなか思うように自分の勉強(再学習)が進まないのが残念です… 放射能、ウイルス・免疫、…社会問題に対応するためには、まず「正しい科学的な知識」による判断が求められる ところで、東北の震災、それに続いて起きてしまった原発事故、そして2020年の新型コロナウイルスの発生と、様々な災害が起きています。台風、水害、地震などを含めると、日本で暮らしているかぎり自然災害は身近なもので、明日わが身を襲ってもおかしくありません。 最近あらためて思うのは、こうした「自然災害」から身を守り、正しく振る舞い、正しい政策を求めていくにあたっても、科学的な知識・正確な知識が重要なのではないか、ということです。 なにか騒ぎが起こるたび、テレビや週刊誌がいい加減な情報をセンセーショナルに報じるのを目にします。とても残念なことです。そうしたセンセーショナリズムに踊らされないためにも、科学に関する基礎知識は、大事ではないでしょうか。 高校レベルの知識を確認して、基盤にする そこでやっぱり高校レベルの知識です。理系分野については、標記のブルーバックスのシリーズがありました。教科書を前から読んでもいいのでしょうが、新書サイズで大人が飽きずに読めるように工夫されているのがたいへんありがたいです。 こちらを買いそろえてみました。面白いのですが、しっかり理解

三十余年ぶりのラジコン

気が付けばアラフィフなんですがラジコン買ってきた 何かのきっかけで、オンライン連載の漫画 『40歳からラジコンできるかな?~断言しようラジコンはとてつもなく面白い!』 を読みました。単行本も買って読みました。この単行本の表紙、ある世代には間違いなくグッとくるやつですよね。コロコロコミックやボンボンを買って、漫画だけでなく、ホビー記事に心を躍らせた、子どもの頃を否応なく思い出させてくれます。 子どもの頃には高くて買えなかった、親の反対で買えなかった、中学生になって運動部に入ったら遊んでいる暇がなくなった、あのラジコン。大人になった今なら買えるし、遊ぶ時間だって捻出できるはず… ランチボックスミニで三十余年ぶりにラジコン再デビュー そう思ってしまったら最後、買っちゃいますよねえ、ラジコン。「とりあえず自宅でライトに作って遊べるものを」ということで、最寄りのホビーショップに行き、ランチボックスミニを、ファインスペックのプロポと一緒に買いました。 楽しんで製作中です。 伏線:プラモデル 以前このブログで、 『三十余年ぶりのプラモデル』 という記事を書いたのですが、本当はラジコンを始めたかったんですよね…。ラジコンはどうしてもお金がかかるので、先にプラモをやってみたような次第です。不器用で飽き性な僕が、本当にものつくりの趣味をやれるのかどうか。楽しめるのかどうか。試したかったのです。 記事にはしていませんが、お城のプラモを作ったり、札幌時計台のプラモを作ったり、探査機はやぶさのプラモを作ったり。 ニッパー、カッター、デザインカッターにやすり、塗料に筆、ルーペなど道具も徐々に揃えていって。 結局僕は不器用で、細かい仕事が雑で、大してうまくなりませんでしたが、楽しかったです。 楽しかったのですが、プラモデルは家庭の事情(家の間取りの変更など)で、いったん諦めざるを得なくなりました。溶剤を使う趣味は、やはりいろいろ難しかったですね。 しかし、これで道具は揃いました。趣味を楽しむ心構えもできました。 いろいろ変わっていた 再開を決めたものの、調べてみると昔とはいろいろ変わってました。 三十余年前、僕が子どもの頃、プロポはスティックタイプが普通で、ホイラータイプが出はじめた、だったと思います。今はホイラータイプが普通みたいですねえ。 電波の送受信方式も変わり、2.4GHz帯を使うデジタ

雑誌『Newton』の隣にある雑誌といえば

書店で雑誌『Newton』の隣にある雑誌といえば、『日経サイエンス』ですね。 日経サイエンス誌のWebサイト、 「よくある質問」のページ によると、 日経サイエンス誌は月刊の一般向け科学雑誌Scientific American誌の日本版 だそうです。 今まで「いつもNewtonの棚にあるなあ」くらいにしか思っておらず、読んだことが無かったのですが、この機会に買ってみました。 ほぼ翻訳記事 ページを開いてみると、実際、ほぼ翻訳記事です。記事自体の質は高く、また量も多いので、大変読みごたえがあります。2020年7月号は新型コロナウイルス関連が第一特集になっていますが、パンデミックにいたる経緯についての分析から、治療薬開発、医療現場の声まで、幅広い構成です。 アメリカのサイエンスライターが腕力を振るって、力の入った、大人向けの科学記事を書いている、という印象を受けました。 日本版の記事 日本独自記事もありますが、ボリューム、質ともに翻訳の特集記事が圧倒しており、少し残念です。たとえば、医療現場の声などは、本誌の企画をまねるかたちで、日本版が欲しかったですね。 科学読み物の書評が多数 日本版の独自の誌面の中では、書評欄が充実しているのが素晴らしいと思いました。科学読み物は、新聞の書評にはなかなか載らないので、これはありがたい。いくつか気になるタイトルがあったので、欲しいものリストに入れました。 啓蒙的なNewtonと、アメリカのサイエンスライターの腕力の日経サイエンス まだ読み始めたばかりなので、妥当な表現か分かりませんが、 初学者向けの易しい解説や、図解が豊富なNewtonに対して、読み応えの日経サイエンス、という感じでしょうか。 しばらく読み続けてみようと思っています。

雑誌らしい雑誌で自衛隊について学ぶ

あれこれ言う前に・言いながら、実際のところを学んでおく 自衛隊といえばいろいろな人がいろいろな立場からいろいろな意見を持っていて、議論は騒々しくなりがちです。 この記事では、そうした議論をしたいのではなくて、「議論をする前に、現状どうなっているか調べる・学ぶ手間をかけてもいいんじゃないか」ということが言いたいです。 雑誌らしい雑誌『MAMOR』 月刊誌『MAMOR』は、扶桑社発行の、一般の書店で買える雑誌ですが、「防衛省編集協力」とあるだけあって(※防衛省にはマモル担当者もいるそうです)、自衛隊の活動について深く掘り下げている、すごい雑誌です。 毎号、表紙は女性タレントが飾り、巻頭はそのタレントが自衛隊の基地を訪れて撮影したグラビアページである、というあたり、実に扶桑社らしい。特定の部隊・機能を、特集ページで取り上げているほか、各国の駐在武官による寄稿、隊員行きつけの飲食店の紹介、基地の食事の紹介(レシピあり)、教官直伝の筋力トレーニングの紹介、はては若い隊員の婚活ページまであるという、実に、実に雑誌らしい雑誌です。 「自衛隊」がどういう組織で、どんな人たちが関わっているのか、リアリティをもって感じることが出来るのではないかと思います。そもそも、自衛隊をどうこうしたいとか関係なく、普通の雑誌として読んで面白いですよ。 政府刊行、白書の勧め 政府(行政)が担当分野についてどのように考え、どのような政策をとろうとしているのか知るには、白書を眺めるのが一番だと思います。白書自体の数が多い上(白書の白書なんて本もある)、個々の白書がとんでもないボリュームなので本業に関係するものでないとなかなか気楽に買えないですが、いくつかの白書は電子書籍で無償で読めるようです。防衛白書は PDF版もあります ね。 世の中に資料はたくさんあります 大学一年生の時だったか、国際関係論の授業の1回目で、官僚上がりの教授に 「ASEANの参加国の国名や、その国の首都も言えないうちから『国際関係、どうあるべきか』みたいなことを語ったらいけませんよ」 と、厭味ったらしい目付きで言われました。ちょっとイラっとしましたが、私はASEAN諸国を言えなかったので、返す言葉はありませんでした。 政治的な意見を持つのは自由で、いろいろな考え方があるのは良いことだと思います。もし、自分で意見を持つという範囲を