書店で雑誌『Newton』の隣にある雑誌といえば、『日経サイエンス』ですね。
日経サイエンス誌のWebサイト、「よくある質問」のページによると、
日経サイエンス誌は月刊の一般向け科学雑誌Scientific American誌の日本版
だそうです。
今まで「いつもNewtonの棚にあるなあ」くらいにしか思っておらず、読んだことが無かったのですが、この機会に買ってみました。
ほぼ翻訳記事
ページを開いてみると、実際、ほぼ翻訳記事です。記事自体の質は高く、また量も多いので、大変読みごたえがあります。2020年7月号は新型コロナウイルス関連が第一特集になっていますが、パンデミックにいたる経緯についての分析から、治療薬開発、医療現場の声まで、幅広い構成です。
アメリカのサイエンスライターが腕力を振るって、力の入った、大人向けの科学記事を書いている、という印象を受けました。
日本版の記事
日本独自記事もありますが、ボリューム、質ともに翻訳の特集記事が圧倒しており、少し残念です。たとえば、医療現場の声などは、本誌の企画をまねるかたちで、日本版が欲しかったですね。
科学読み物の書評が多数
日本版の独自の誌面の中では、書評欄が充実しているのが素晴らしいと思いました。科学読み物は、新聞の書評にはなかなか載らないので、これはありがたい。いくつか気になるタイトルがあったので、欲しいものリストに入れました。
啓蒙的なNewtonと、アメリカのサイエンスライターの腕力の日経サイエンス
まだ読み始めたばかりなので、妥当な表現か分かりませんが、
初学者向けの易しい解説や、図解が豊富なNewtonに対して、読み応えの日経サイエンス、という感じでしょうか。
しばらく読み続けてみようと思っています。
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