ジグソーパズルで楽しく暇つぶし
暇つぶしに手ごろも楽しくもない、暇がつぶせればよい、のかもしれませんが、害が無いなら無い方がいいし、何か得るところがあればあった方がいいというものです。そこへ行くと子どもの頃に楽しんだジグソーパズルは害がありません。これ、考えてみればおかしな遊びで、綺麗な写真や絵をわざわざバラバラに切り離し、それをまた組み立てて、元の写真や絵に戻そうというのですから酔狂な話です。
なんとなくでも、考えながらでも
ジグソーパズルの遊び方、ルールは今さら言うまでもありますまい。箱に印刷された手本の写真を見ながら、ピースを一つ一つはめていきます。隅や辺を先に作るのがセオリーでしょうが、ピースを拾ってながめれば、絵の中の特徴的な箇所が見つかるので、そこを先に組み付けていくのも楽しい。画面が次第に出来上がっていくのは単純にうれしいです。そして中盤から後半にさしかかると、残りのピースが減るので簡単になるはずが、ヒントになる情報は減るので、だんだん難しくなっていきます。
遊んでいる最中は、なんどもじっくりと絵を見るので、見慣れたものの意外な色合いや、縦・横の長さの比率、曲線の曲率などにも考えが巡ります。 実在する場所の写真であれば、そこに行ったときの思い出が頭に上ってくるし、建築物が描かれていれば、その構造についてまで、あれこれと考えてしまいます。
最初から最後まで、ずっと楽しめる。あっという間に時間が過ぎていきます。
ジグソーパズルの難易度を左右するもの
ジグソーパズルをお店で選ぶとき、まず目がいくのは絵柄とサイズでしょう。好みの絵柄・写真が出来上がっていくのは楽しいですし、完成したパズルを飾るとなれば、サイズは重要ですから。次に考えるのは難易度でしょうか。すぐに思いつく通り、ピース数は難易度を大きく変えます。100ピース以下だと、大人にとってはかなり簡単です。子どもでもすぐに慣れて、2,30分で完成できるようになるでしょう。
300ピースを超えると、数十分では完成しなくなるようです。3時間以上、場合によっては5,6時間かかるのではないでしょうか。1000ピースともなると、数日かかるのは当たり前になります。
また、メーカーによっては、各ピースの形状を工夫することで、難易度を操作しているようです。エポック社の製品説明によると、『「パズルの達人」シリーズは、全てのジグソーパズルのピース形状の構成比を比較検討し、難易度を設定している』とのこと。特徴的な形のピースを減らし、どれも同じような形にすると、難易度が上がるのですね。実際、同じ300ピースでもビバリー社の「秋に色づく醍醐寺」は、ピースの形が特徴的で、すぐ前に作ったエポック社の錦帯橋よりも易しかったです。
出来上がったら
子どもの頃、ジグソーパズルは作っては壊し、壊してはまた作って楽しんだものでした。大人であれば、同じ絵を何度も作る気にはならないでしょう。パズルに、透明度が高い糊が付属しています。これを完成したパズルの上に垂らし、やはり製品付属のヘラで延ばします。数時間乾燥させれば出来上がり。糊に強い臭いはありませんから、家の中のどこでもできます。完成したら、フレームに入れて飾るといいのではないでしょうか。飾らなくとも、何しろ紙製で薄いですから、しまっておくのも捨てるのも気楽なものです。
素朴ですが、害の無い楽しみだなと思います。
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