読みやすいミクロ経済学「入門の入門」
「入門の入門」というタイトルで、ミクロ経済学のテキストが3冊、岩波新書で出版されています。- ミクロ経済学入門の入門
- ゲーム理論入門の入門
- 経済数学入門の入門
入門の入門の先についての配慮も
3冊ともに、巻末に「次にどの本を読んだらよいか」を紹介しているのがとてもいい。単なる参考文献リストではなく、それぞれがどういう内容、レベルなのか説明してあるものです。入門の入門で興味を持った人、元からもっと上のレベルを目指している人にとって、こうしたブックガイドはありがたいですよね。
資格試験・公務員対策の「準備」に最適
経済学は、中小企業診断士の資格試験に含まれていますし、公務員試験にも含まれています。それらの試験で問われることは、経済学部で学んだ人にとっては「きわめて難しい」というものではないですが、別の学部で学んだ方にとってはなかなかとっつきにくい。
試験に向けた勉強方法としては、大学1年生向けの経済学の教科書から入るのが王道でしょう。が、近年の経済学の教科書は厚くなる一方なので、初学者にとってはなかなかハードルが高いですよね。
試験対策を効率的に示してくれる公務員試験予備校や、中小企業診断士予備校は、いきなり飛び込むのは、勇気と、何よりお金がいります。
この3冊は、そうした資格試験対策に取り組みたいけれど、経済学の入り口で躊躇している人にとって、大いに学習のハードルを下げてくれるものです。大学生はもちろん、社会人の皆さんにも広くお勧めしたいですね。
補足:坂井豊貴氏
『ミクロ経済学入門の入門』の著者、 坂井豊貴氏は、他に著書も多数出されています。読売新聞の書評も書いておられます。そのほか、不動産コンサルティング会社でエコノミストを勤めたり、ビットコインに投資していたりと、多岐にわたる活動をしておられます。今後注目の一人なんじゃないかと思っています。
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