スキップしてメイン コンテンツに移動

放送大学のすすめ、放送大学にすすめ

私は放送大学の大学院で学んでいます。大学院の修士科目生(半年間在籍できる)、修士選科生(1年間在籍できる)という制度を利用して、授業を受けています。いずれ正式に入学して研究し、論文を書いて、修士をとりたい・・・と思っています。まだ準備中ですね。

放送大学とは


放送大学は、放送(テレビ、ラジオ、インターネット)を通じて授業を受けることができる大学です(放送大学番組表)。授業を受けて学び、レポート提出、期末試験などを経て単位を取得します。必要な単位を取得したら、普通の大学と同様に、正式に大学卒業の資格を得ることができます。
 
各地に学習センターがあり、たいへん立派な図書館もあります。教員は国立大学の教授が兼任しているほか、もちろん放送大学の専任教授もいます。科目によっては普通の授業もあり(面接授業といいます。夏休みの期間など、働いている人も出席しやすい日程が予定されます)、教育内容はとても充実しています。

テキスト


科目ごとの教科書(印刷教材)は、科目履修の申請・学費の支払いの後に送付されてきますが、一般の書店でも購入できます(ただし取り扱い書店は限りがあります。Amazonのほか、e-honなどオンライン書店でも購入できます)。一部のオンライン授業科目では、印刷教材は無く、放送大学が運営する教育システム(システムWAKABA)を通じて教材にアクセスし、学ぶことになります。

学費 

学費は気になるところですが、 一般の大学に比べれば格安と言えるでしょう(学費)。学期ごとに履修する単位数で学費は決まります。4年での修了ではなく、もう少し腰を据えて取り組むなら、年間あたりの学費を抑えることも可能です。
奨学金もありますし、教育訓練給付金制度も利用できます。正式に入学した場合、学割も使えます。

お試しコース

願書を提出して、正式に入学して卒業を目指すほか、半年や一年という期間で入学し、科目単位で学ぶ選択肢もあります。この制度を使って学んでみて、単位をいくつか取得した後に、正式に入学することも検討してほしいです。入学前に取得した単位を卒業のための単位に繰り入れることができるからです。

放送大学のすすめ


長々と書いてきましたが、言いたいことはただ一つで、放送大学は非常に面白い。テキスト、放送教材はいずれも質が高く、とても興味を惹かれます。ある科目を学ぶと、そこを起点にして、どんどん学びを深めていきたくなります。

もっとたくさんの人に放送大学について知って欲しいですし、放送大学の授業を受けてみてもらいたいです。
 

補足:放送大学YouTubeチャンネル


https://www.youtube.com/channel/UCd8zAzjHkIcPbnTDyn-q50w

コメント

このブログの人気の投稿

プロダクトデザイナーの頭と目と手

月を撃つ NHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』で奥山清行氏の仕事ぶりを見ました。それで印象に残っていたので、氏の著作『ムーンショット デザイン幸福論』を 図書館で見つけた時、すぐに借りてみることにしたのでした。 読んでみて分かったのは、「プロダクトデザイン」という仕事は、「モノの外見をスマートな絵で描いてみせる」という範囲に留まるものではなく、「人が使うモノを、きちんと機能するモノとして、工業生産するモノとして、描き出す」仕事なのだということ。 実現するためには、沢山の人と協働する必要があり、組織やプロジェクトを牽引するディレクターとしての役割もあるのだなあ、すごい技能と腕力を持った人の仕事なのだなあと感心しました。 義足のデザイン プロダクトデザインという仕事について関心を持つようになって、次に図書館で見かけて借りてみたのは、山中俊治氏の『カーボン・アスリート』でした。 陸上競技に取り組む人の義足をどうデザインし、どう作るか。義足を付ける本人はもちろん、義肢装具士(※)との対話には、なんとなく緊張感が漂っています。これがプロの凄みというのでしょうか?一人ひとり違う障害、同じ人でも変わっていく肉体に、義足というプロダクトはどうあるべきなのか。挑戦を楽しんでいるようでもあり、苦しんでいるようでもあります。 『カーボン・アスリート』だけでなく後述の本も含め、山中氏の本にはデザインスケッチが多数掲載されています。描かれたスケッチは、線の美しさとは別に、機能性を感じさせる美しさがあり、見ていて圧倒されます。 なお、この本は、慶応大学の教授として取り組んだ、学生の育成・指導の記録として読んでも面白いです。 優秀な学生が本気で一流の教師とプロジェクトに取り組む様子は、正直言うと(これは大変だったろうなあ)と思ってしまいますが、羨ましくもあります。僕も若いうちにこれくらい頑張っておけばよかったなあ…。 プロダクトデザイナーの目と手 山中氏の別の本『デザインの小骨話』は、多数のデザインスケッチと、短いエッセイからなる本です。雑誌連載をまとめた本ですね。デザイナーが頭と目と手をどう使っているのか。短いエッセイに端的な表現に詰め込まれていて、なかなか軽々と読み進ませないのが凄い。デザイナーはこんな風にモノを見、描いているのだなあ、とつくづく感心しました。 観察

「情報Ⅰ」の教科書でデジタル回路に興味を持った高校生の、次の1冊にいいんじゃないか

  先生役のキャラクターと、生徒役のキャラクターがやりとりしながら進むマンガです。 先生役の説明のセリフ・文章が分かりやすく、図解の量・質も適切だと思います。一通りの説明が終わった後の、生徒役の要約も適切で、とても読みやすいです。 (先生役の説明がヘタだったり、マンガなのに図解が少なかったり、生徒役の物分かりが良すぎたりすると つらい…) 高校の情報Ⅰの教科書では「論理回路」という見出しで取り上げられているディジタル回路。本書の前半部分を読んでいくと、さらに理解が進むと思います。また、後半の順序回路の部分は高校の教科書にはありませんが、電子回路で記憶・状態を扱えるということを学ぶと、より深い理解に進むのではないかと思います。 分かりやすくて、高校レベルから積み上げられる内容で、とてもいい本だと思いました。 一点、注意が必要かもしれないのが、出版年が少し古いということです。解説の中で、ディジタル回路の設計の近年の事情に触れられている箇所がありますが、今はまた違っているかもしれませんね。

映像制作の基礎を学ぶなら、放送大学『映像コンテンツの制作技術』

映像制作を学びたい スマートフォンやアクションカメラで撮影した動画を、うまく編集して、より面白い動画に作りこみたい、と思ったとき、意外に学びにくいことに気付きました。 書店では、特定の製品やソフトウェアのガイド書籍はすぐに見つかります。「YouTuberになろう」という本も増えました。が、より広く「映像制作」というテーマになると、途端に数が少なくなり、ハイアマチュアやセミプロを目指す人、プロの人の情報収集向けの雑誌や書籍がちらほら、という感じになって見えます。 中間(初心者が入門して、中級者になるまでのガイド)が少ない。 『映像コンテンツの制作技術』 そんなときに見つけて、受講してみたのが放送大学の『映像コンテンツの制作技術』という授業です。全15回で、カメラやマイクのようなハードウェア、映像編集・音声編集のためのソフトウェアはもちろん、企画や脚本、絵コンテまで、幅広く取り扱っています。 幅が広い分、底が浅いのでは…と思いきや、紹介されている機材は本格的で、現代の機器・ソフトウェアでどんなことが出来るのか、ざっと把握することができます。  逆に、特定の機材やソフトの使用方法は簡単に触れるだけなので(たとえば、編集の回にはFinalcut ProやDaVinci Resolveの画面がちらっと出てきます)、別にガイド等を手に入れる必要があります。 「プロは何をしているのか」「今の時代、どんなことができるのか」を知る 「今の時代の(プロ向けの)機材で、どんなことが出来るのか」「プロはどういう工夫をして、狙った映像を作っているのか」を知っていると、手元の機器で何をどうしたらいいのか、考えるヒントが得られると思います。 放送授業の視聴方法 私は放送大学の学生なので、放送授業のオンライン配信で視聴していますが、放送大学・大学院のテレビ(BS232ch)で、火曜日 16:30~17:15に放送されています(2022年10月現在)。 なお、テキストも市販されていて、 取扱書店 で購入できるほか、 Amazon などでも買えます。 ただ、やはり映像コンテンツの授業なので、テレビ放送を見るほうをお勧めしたいですね。